左：Helinox Tactical Chair
中：NEMO MOONLITE RECLINING CHAIR
右：Helinox Ground Chair

オートバイトップケース内の常備品として一年半程Helinox Ground Chairを使ってきましたが、先週霧ヶ峰キャンプ場でゲリラ豪雨に見舞われた際、これは買い替え事案だなと思った事が数点ありました。




①ポールを接続するハブ部分が泥まみれ
②座面高が低いため足がびしょ濡れ
③座り難く立ち上がり難い
④傾斜がある地面では不安定
⑤平らな地面では座る際後ろにひっくり返り易い

何れも当初から分かっていた事ではありますが、使い易いか使い難いかの二択で言えば使い難い。雨天使用で積もり積もった不満にもう辛抱ならんといった感じです（笑）


ここ十年程で主流になってきたこの手の軽量コンパクトな組み立て式椅子としては、本家Helinox Tactical Chairを2015年頃から使用していましたが、緩い地面だと足が食い込んだり風が強いと吹き飛ばされたりするため、車でのキャンプ時は別途椅子を調達し、車常備用の椅子としました。


2019年頃から再びオートバイに乗るようになったため、キャンプツーリング時は継続してHelinox Tactical Chairを使用していました。当時はXR250に乗っていたこともあり更なる軽量コンパクトさを求めて2022年にHelinox Ground Chairを購入しましたが、上記通り残念な結果に・・・。私的に椅子はキャンプ時の最重要アイテムであるため、一年程前から気になっていたNEMO MOONLITE RECLINING CHAIRを購入しました。


今回は椅子だけのためいつもと違う公園で試してきました


パッキングされた状態
単体で見ると軽量コンパクト
かなりしっかりした作りの袋です


左：NEMO MOONLITE RECLINING CHAIR
右：Helinox Ground Chair
やはりHelinox Ground Chairのコンパクトさは秀逸。コンパクトになればなる程１ｃｍの差は大きい。


左側にHelinox Tactical Chairを追加。パッと見 NEMO MOONLITE RECLINING CHAIRと大差ないように見えますが、NEMOの方が気持ち軽めでパッキング時の体積も少な目です。



袋から取り出したところ


ポール組み立て後


NEMO MOONLITE RECLINING CHAIRの特徴はいくつかありますが、ポール先端と座面側のジョイント部分が丸くなっていて、完全に挿し込まれると「パチッ」と音が鳴ります。この丸のお陰で四隅の可動域が広く座り心地にも好影響を与えているようです。


完成。組み立て時間は他の椅子と変わりありません。もう一つの特徴は座面が全面メッシュであること。風が吹いても吹き飛ばされ難いことや、適度に伸縮するため座り心地にも好影響を与えています。




Helinox Ground Chairと並べてみました。座面高は１０ｃｍ程の差です。NEMO MOONLITE RECLINING CHAIRはHelinoxと比較して圧倒的に安定していて座りやすい。


これが悪名高いHelinox Ground Chairのハブ部分。先週は隙間にも泥が入り込んで落とすのに一苦労でした。


NEMO MOONLITE RECLINING CHAIRの足は地面に食い込み難い形状。地面に接するこのポールだけハブにネジで固定されており、収納する際に外れないため当初戸惑いましたが良く考えられていて納得。


こちらはHelinox Tactical Chairのポール。黒い塗装が脚の途中まで剝がれていますが、砂利や泥濘等緩い地面ではこの辺まで脚が食い込んでいたという証。


NEMO MOONLITE RECLINING CHAIR最後の特徴は可動式リクライニング。左右のベルトで座ったまま調整可能。これは後ろへ倒しリラックスできる状態。


これは前かがみで調理等をしやすい状態。左右のベルトと丸いジョイントと撓やかで強靭なポールが成せる技。


オートバイのトップケースにはSOTOフィールドホッパーと伴に横置きで常備。




付属されていた説明書はこちら





NEMOの所持製品は Stargaze Reclining Camp Chairから始まり、ATOM2P、SWITCHBACK、ORA、MOONLITE RECLINING CHAIRと徐々に増えてきました。良く考えて作られていることが使い手に伝わってくる信頼出来るメーカーで、今後も革新的な製品作りを期待しています。